今、若い女子にも人気のフィルムカメラ。あえて、スマホやデジカメではなく、写ルンですなどを使って写真を撮るのを楽しんでいるそうです。
20歳になる我が姪っ子もフィルムカメラにハマっているみたい。「写ルンですじゃなくて、古いコンパクトなフィルムカメラが欲しい〜」って言い出して、へぇ、そんなに流行ってるんだぁって思ったんです。
そんな話をしていて思い出したのが、数年前にフィルムカメラに多少の興味が湧いて、いくつか中古のインスタントフィルムカメラをヤフオクとかメルカリで買ったこと。
撮影に行く時間もなくてタンスの肥やしになっていましたが、セミリタイアしてから、時間がそこそこ取れるようになったので、引っ張り出してみました。
そうそう、その時、コンタックスT2も買ったんですよ。でもめちゃくちゃ高く売れることを知って、「どうせ写真撮りに行く時間もないし、持ってても宝の持ち腐れ」って思って売ってしまったんです。。。
これ、めちゃくちゃカッコよくないですか?今、10万円くらいします、これ。今思えば、売らずに持ってれば良かったと思います。
ということで、今我が家にあるフィルムカメラは3つ。
今回、その内の1台を使って、お散歩がてら撮影をしてみました!
何しろ、昔と違って今は、フィルムを買うのも一苦労でした。何しろ普通にコンビニに買いにいったら売ってなくてびっくりしたのでした。
でも、やっとこの度フィルムをゲットして、撮影に行ってきましたので、スマホで撮った写真と見比べたりしながら、フィルムカメラの良さを改めて見ていきたいと思います。
ちなみに、フィルムカメラ撮影は、多分20年ぶりくらいです!長くなりますが、よろしければお付き合いください。
今回使ったカメラはCanonオートボーイ WT28
今回撮影に使ったカメラは、「Canon オートボーイWT28」。
ヤフオクかメルカリで2年くらい前に買いました。
スペックなどは以下の通りです。
販売年月:1990年(平成2年)3月
販売時価格:29,800円
2焦点切り換え式のオートフォーカス35mm全自動カメラで、1989年から2022年までプログラムされたオートカレンダー、世界主要24都市の日付けと時間、サマータイム機能などをモニターパネルにデジタル表示する同時写し込みデート機構を備えていた。
28mm F4の超広角と、48mm F6.5に変換できる2焦点式のレンズが搭載されており、海外旅行にも最適なカメラであった。
カメラの前面に、Autoboy WT28と記されていた。
https://global.canon/ja/c-museum/product/film142.html
型式 | 35mmレンズシャッター式2焦点切り換えオートフォーカス全自動カメラ |
画面サイズ | 24×36mm |
AF方式 | 近赤外光投射による三角測量方式、プリフォーカス可能 |
レンズ | 28mm F4(3群4枚構成) 48mm F5.6(6群7枚構成) |
シャッター | 絞り兼用電磁駆動電子制御プログラム式、 28mm時EV9.5(1/45秒、F4)~17(1/250秒、F22)、 48mm時EV11(1/45秒、F6.5)~17(1/180秒、F27)=ISO 100、 セルフタイマー内蔵(電子制御式) |
ファインダー | 変倍式アルバダファインダー(28mm/48mm自動切り換え)、 倍率0.34倍~0.58倍、視野率約84%、 視野内にオートフォーカス用フレーム、近距離補正マーク、 撮影OK緑色LED |
EE機構 | SPC素子使用、完全自動プログラム式EE、 測光連動範囲=EV9.5~17、 フィルム感度使用域=ISO 50~1600(DXコード) |
内蔵スピードライト | 固定式内蔵スピードライト、ガイドナンバー9(ISO 100・m) |
オートカレンダー 機能 | 1989~2022年までプログラムされたオートカレンダー、 世界24都市の日付と時間、 サマータイム機能など、 モニターパネルにデジタル表示式、アラーム機構付き |
使用電源 | 6Vのリチウム電池2CR5型1個 |
フィルム装填・給送 | フィルム位置合わせ、裏蓋閉じて自動セットされる オートローディング、内蔵モーターによる自動巻き上げ、 巻き上げ速度は1コマ約0.6秒以内 |
フィルムカウンター | 順算式、巻き戻しに連動してコマ数が逆算する可逆式 |
フィルム巻戻し | 内蔵モーターによる完全自動式 |
大きさ・質量 | 142×77×60mm、360g(電池含む) |
使ったフィルムは FUJIFILM SUPERIA Venus 800 27枚撮
今回のオートボーイ、買ってから一度もテストをしておらず、撮影できるのかどうか、またできたとしても久しぶりのフィルムカメラだったので、暗く写るんじゃないかという不安もあり、ISO800の高感度常用フィルム「Fujifilm SUPERIA Venus 800」27枚撮を買ってみました。
※ちなみに、このフィルムは既に販売中止されているようです。
このフィルムは、かなり明るく写りますので夜間撮影や、F値があまり明るくないカメラに向いているようです。
結論から言うと、今回のオートボーイで撮った写真は、天気の良い屋外で撮った写真はかなり明る過ぎたと感じるものが多かったので、ここまで明るく写るフィルムは必要なかったかな、と思いました。
スマホとフィルムカメラ、撮り比べ!
それでは、スマホとオートボーイWT28で撮ってきた写真の比較をご紹介したいと思います。
最後の方の写真数枚は、スマホで撮った写真を誤って消してしまったようで、フィルムカメラで撮った写真しかありません(汗)
前半は夫が、後半は私が交代で撮影しました。
自分なりの感想を、適当にああだこうだ言いながら、比較していきたいと思います。
ちなみに、写真やカメラの知識はほぼない素人ですので、その辺りをお含み置き頂いた上でご覧くださいね。
愛車の撮影
まず夫が狙った被写体は、我が家の愛車。
フィルムカメラの写真は、少し白が反射し過ぎな感はありますが、雰囲気は悪くないかなと言う印象。
空の色は、スマホの方が青が綺麗に写りますね。
竹林の散歩
この時、晴天の午後。かなり明るい日だったので、フィルムカメラで撮った写真は明る過ぎてしまいました。新緑の春の色がよく出ている感じもしますが、あまりフィルムカメラで撮ったと言う感じがしないのが残念です(><)
倒れた竹
こちらの倒れた竹の写真も、フィルムカメラの写真はかなり明るく写ってしまいまいした。想像していた写真と全く違う出来栄えの写真に・・・。
フィルムカメラは撮り終わるまで結果がわからないのが怖いですね(汗)
竹林の陰影
竹林の陰影の感じが肉眼でいい感じだったので撮ってみたのですが、やっぱりフィルムカメラの方は陰があまり出ていませんね。
やはりフィルムが高感度過ぎたのかな〜。
川①
やっぱりスマホの方が空の色が自然に青く写っています。フィルムカメラの空は、白飛びしちゃう。。。でも、全体の雰囲気は悪くないかも。
某世界遺産群の建物
この写真は、自分的にはフィルムカメラで撮影した写真の方が好みです。
なんだろ、多分、真ん中にある赤い葉っぱの木がフィルムカメラの方が鮮やかに写っているのがいいアクセントなのかな?
空が青過ぎないのも、この写真では逆にいい感じに見えます。
川②
これは、フィルムカメラの写真も、空がそれなりに青く写って綺麗ですね。スマホには負けますが、でもレトロさが出てて好きです。
山と空
きっとフィルムカメラで写真撮ったらこんな雰囲気の写真が撮れるんだろうなあ、って想像した通りの写真が出てきた、と言う感じに撮れてます。
やっぱりスマホの写真と全然違いますね〜。スマホは、肉眼で見たそのままが写ってますが、フィルムカメラは、昔の画像を見てる感じ。
山里の風景
ここからは、夫に代わり私が撮影した写真です。
この写真も、フィルムカメラの方が雰囲気が私は好きです。鄙びた里のイメージが、フィルムカメラの方がよく出ている気がします。やっぱり、赤が綺麗。
飛行機雲
やっぱり、空が白飛びしちゃってるから、フィルムカメラで撮影した写真は、飛行機雲がほぼ写ってないですね。
反面、くっきり飛行機雲が撮れているスマホはすごいなぁ、って感じた1枚。
林の中
このフィルム、緑がとても綺麗に写りますよね。まるで加工したような・・・(してません)。
この時、時間も夕方に差し掛かり、雲も出てきて夫が撮っていた時よりも暗くなっていました。でも木々がこんなに明るく写るのは、やっぱりフィルムが高感度だからでしょうか?
長い階段
やっぱり、周りが薄暗くなってきていたので、このフィルムの方が綺麗に写るのかな?
奥行き感は、スマホで撮った写真の方が出ているように感じますが。。。
展望台から見下ろした風景
なんとなくですが、フィルムカメラの方、望遠のままで撮ってしまった写真のような気がします。奥行きとか広がりを感じない写真で残念。
スマホの方が断然いいかな〜。
山のハイキングコース
このお散歩道は、フィルムカメラで撮った写真の方がいい雰囲気出てませんか?好みだと思いますが。。。
芝桜の丘
夕方になって、周りが少し暗くなってきたからか、「明る過ぎ!」と言う写真がなくなってきて、フィルムカメラで撮ったらこう言う感じに写るのかな、と言うイメージ通りな写真になってきたように思います。
お花の鮮やかさが、スマホの明るさよりわざとらしくなくてフィルムカメラの写真の方が好きかも。
お地蔵様
ここから先は、比較して撮ったスマホの写真を誤って削除してしまったみたいで(><)、フィルムカメラで撮影した写真のみとなります。
このお地蔵様、すごく可愛いお顔で、ほのぼのします。フィルムカメラにぴったりのモデルさん♡結構お気に入りの一枚かも。
夕方の沼①
あたりは結構暗くなり始める時間帯でしたが、くっきりと水面の細波まで写っていたのにびっくりです。古いカメラだけどちゃんと撮れるんだなぁ、って。
カモちゃん
カモが近くまで寄って来てくれたのでパチリと。これも可愛くて、のんびりしてて平和な感じが好きな写真です。
夕方の沼②
あと数枚でフィルム終わるかも・・・と思いながら、暗くならないうちに撮り切ってしまいたかったので、結構どうでもいい風景を撮ってしまいました。。。(汗)
でもなんとなく、フィルムカメラで撮った写真のイメージが出てて「こんな感じ!」と思った1枚です。
夕方の沼とツツジ
本当にこのカメラ?フィルム?は、赤が鮮やかに写ります。まるでスマホで加工したみたいに。
これが最後の1枚で、撮り終わったら自動で巻き戻しをしていました!
その巻き戻し瞬間を動画で撮ろうと思って、撮影していたつもりだったのに、録画スタートボタンを押していなかったようで、動画撮れておらず・・・←このミス、しょっちゅうやってしまいます。録画スタートボタンの音と録画停止ボタンの音の区別がつかないんですよね。。。(><)
撮り終わったフィルムは・・・スマホにデータ転送!
今回、撮り終わった写真を現像しにキタムラへ行ったら、コロナの影響で翌日からしばらく閉店、と言うことで現像をお願いできず。。。
で、とりあえず、プリントしなくてもデータで画像が欲しいと思い、インターネットでフィルムカメラのデータをスマホに送ってくれるサービスをしてくれるお店を探してそちらに発注。
封筒に入れてフィルムを送ったのが金曜日。週末を挟んで火曜の朝にはデータがスマホに届きました。
私が現役でフィルムカメラ(写ルンですですが・・・)を使っていた時代は、フィルムカメラで撮った写真をデータにする、なんて考えたこともなかったので、本当に時代の流れに驚きです。
でも、それができるからこそ、フィルムカメラで撮った写真も、こうしてブログやSNSでシェアできるので、便利だし楽しいですよね。
お値段も、スマホ転送で900円くらい、フィルムを郵送した送料が300円弱、とお手頃でした。
まとめ
懐かしのコンパクトフィルムカメラで、久しぶりに写真を撮ってみたい!と思って、数年前に買っておきながら、一度も使っていなかった「CanonオートボーイWT28」を今回初めて使って撮影してみました。
ヤフオクかメルカリで買ったので、もしかしたら壊れていて使えないかも・・・と言う一抹の不安を抱えながらの撮影でしたが、こんなに綺麗な写真が撮れて、ちょっと感動です。
やっぱり、昔のフィルムカメラは、スマホにはない味が出ますね。(スマホにそう言う昔の雰囲気を出す加工メニューはあるけれど・・・汗)
しかも、写真をプリントせずとも、今の時代、フィルムカメラで撮った写真を現像し、スマホに送ってもらえるサービスもあるのですから、昭和生まれの私は、今回はちょっとカルチャーショックを受けました^^;
でも、出来上がった写真は、なかなか昔のフィルムカメラの味が出ていて、しかもスマホで昔風に加工したようなわざとらしさのない、自然でレトロな雰囲気が出ていて、大満足。
あと2台、コンパクトフィルムカメラがあるので、今度は別のカメラでまた撮影に行ってみたいと思います。