セミリタイアを悩んでいた時にネックになっていたのはやっぱりお金。毎月お給料が入ってくる恵まれた収入の仕事を捨てることへの不安が大きくありました。
そもそもいくら貯金があれば40代でセミリタイアできるのでしょう?
そして、リタイア後に収入を得るために自分は何をしたら良いのでしょう?
- とりあえずは節約
- 無理のない範囲でパートや派遣のお仕事
- 副業は?
- 投資、不動産、会社を買う?
セミリタイア実行前に考えたこと、悩んだことなどを綴ります。
セミリタイアを考える時にネックになる問題は「お金」
セミリタイア。
完全に引退するわけではないけれど、①一旦今までの仕事(主にサラリーマン)を辞めて、②大抵は生活コストのかからない場所に移住し、③無理しない程度に仕事をして必要最低限の収入を得ながら、④のんびり暮らす。
私が漠然と描いていた、セミリタイアに対する定義というかイメージはこんな感じです。
アーリーリタイアは、もっとたっぷりと蓄えがある人が、もう完全に今後は仕事をせずに、貯金で暮らしていくこと。セミリタイアは、まだそこまでの蓄えがないので、少しは何らかの仕事をしながら半分引退のような形を取ること。
定義的にはそんな感じでしょうか?
私の場合、というか、セミリタイアを考えている人は全ての人がそうだと思いますが、実際にセミリタイアを決断するときにネックになるのは、「お金」の問題だと思います。
私も実は、実際にOL生活を辞める3年ほど前に、一度セミリタイアを考えた時期がありました。それからずっと「もう会社を辞めたい」という考えが頭から離れずにいたのですが、お金のことを考えると不安で不安で、実行に移すなんて夢のまた夢でした。
会社員を辞めることに関して、一番怖かったのは、やはり今まで当たり前のようにもらっていた毎月のお給料が入ってこなくなることです。私の場合、自分で考えても恵まれた額のお給料をもらっていたと思うので、特にそれを失うのが怖かった。
今まで、大好きだったエルメスをたまに買うも、年に何度か高級ホテルや旅館に泊まりに行くも、毎年ビジネスクラスでハワイに行ってハレクラニに泊まるも、時にはお友達と高級なレストランで一人ン万円の食事をするのも、タワマンで暮らすも、夫が好きな外車に乗るも、全て「贅沢だな〜」とは思うものの、DINKSだったので絶対無理というわけではなく、ちょっと頑張ればそういうことができていたお給料をもらっていました。(もちろん夫婦合算ですよ)
今までこんなにお金のことを気にせずに好きなことができていた自分が、今の仕事を辞めて収入が減り何をするのもお財布と相談をしなくてはならない、そんな暮らしに耐えることができるのか?と自問した時、「絶対無理」と思っていたのです。
贅沢な暮らし<穏やかな暮らし、を心が求めるようになった時
ですが、今から約4年前、仕事の環境がガラリと変わってしまいました。お給料は恵まれた水準をキープできていましたが、仕事内容が、今までやったことがないことや、やりたくないことまで範囲に入ってくることになりました。
もちろん、そこで今までやったことがない業務を担当することで、勉強になったことはたくさんあります。社会保険のことや会社の経理のこと、従業員を採用したり退職する時の手続きの流れ、いろんなことを一通り経験できて、それまで全く知らなかった知識を得ることができました。
だけど、それが楽しかったかと言えば・・・正直、経理とか大っ嫌い。月末月初は必ず忙しいから絶対その時期は有給が取れないなどの縛りがあるのも本当に嫌でした。毎回計算を間違えて諸経費精算を提出してくる社員にも「キィ〜〜〜っ!」となって、イライラ・・・。あ〜、この仕事、向いてないなぁ、と実感しました。
「毎月入ってくるお金と引き換えにこんなにストレスを我慢しなくてはならない会社員生活は辛いな。こんな暮らしが定年退職まで続くなんて、気が滅入る、頭がおかしくなりそう。」とまで追い込まれたような心境になっていました。
数年我慢しても、仕事を辞めたい気持ちが治まるどころか、ますます辛くなってくる・・・「もう限界」と思ってとうとうセミリタイアを決断したわけです。
その3年前にOL引退を考えたときにはお金の問題で踏み切れなかった自分が、今回思い切ってセミリタイアを実行したのは、「お金はなんとかなるだろう」という思いでした。
セミリタアにはいくら貯金が必要?
「お金はなんとかなる」、そう思った理由は大まかに2つあります。
1つは、今までたくさん分不相応な贅沢な経験をして来れたので、もうそういうのは十分楽しんだのでいいかな、という思い。
エルメスのバッグもいくつか買ったけど、全然使ってません。田舎では尚更・・・持っていく場所がまずない。売ってしまおうかなとも思います。他のブランド物も、使ってないものは全部メルカリ行きになりました。だからもう、あまりブランド品を買う機会もないなぁ、と思ったこと。
高級旅館やホテルに泊まったり、高級レストランに行くのも、若い時のようなワクワク感や新鮮味がなく、特別感を感じないようになってしまいました。感動もないのに行ってももったいないので、行かなくてもいいんじゃないの?と思うように。。。
唯一、続けたい贅沢は、大好きなハワイに行くことと、その時の飛行機はパニック障害のこともあってビジネスクラス以上のシートで行きたい、それだけです。
服だって、いつの頃からか、ユニクロとかファストファッションで十分。必要な時だけ、ちゃんとした服を買えれば・・・実際、移住してからほぼ家で引きこもり生活なので、外出用の服がいらないんです(笑)買い物をする場所も、今までみたいに百貨店やショッピングモールが徒歩圏内とかじゃないので、ウィンドウショッピングを毎日するような生活ではなくなり、欲しいものに心が奪われることもなくなりました。
つまりは、若い頃よりも物欲がなくなってきたと言う心境の変化があったのです。
もう一つ「お金は何とかなる」と思った理由は、資産のことです。政府が一時、老後の貯金は2000万円必要と言っていましたね。
実際にセミリタイアをされた方やこれからしたい方のブログを拝見していると、40代でセミリタイアをしたい人に必要な資金として、1000万円と言う人、2000万円、3000万円、果ては5000万円と言う人、ほんとに人それぞれで、正直これってその人のライフスタイルによるのかも・・・、と思いました。
実際、1000万円の貯金でセミリタイアだって不可能ではないと思うんです。年金がもらえるようになるまでは、アルバイトなり短期派遣なり、何らかの方法で必要な生活費を稼げばいいのですよね。1000万円が口座にあれば、病気などのいざと言うときも慌てずにいられますので、それなりに心に余裕を持ってバイトもできると思います。老後も苦にならない程度にずっと働けば、年金とバイト代と貯金でささやかな暮らしはできなくはないでしょう。
もし2000万円あれば、すでに政府が提唱している老後までに貯めるべき資産を既に築いているわけですから、なるべくそれに手をつけないように、今後は別途生活に必要な資金をメインに稼いで行けばいいのですよね。
3000万円あればだいぶ心に余裕が生まれるのではないでしょうか?
5000万円という方もいらっしゃいましたが、そんなにあったらもう、私なら怖いもの知らずです(笑)
我が家の場合は・・・具体的な数字は避けますが、2度マンションを売買し、幸いにも2つとも買った時より高く売れました。つまり、実質2つのマンションに住んでいた14年間は考え方によってはその期間の住居費(家賃)がタダだったとも言えると思います。もちろん、固定資産税はそこそこ高かったですし、管理費もかかっていましたが・・・。住宅ローンも繰上げ返済でどんどん返していましたので、金利はそんなに払わずに済んでいたと思います。
そのせいなのか、マンションを売れば、ある程度の資金が手元に残る、と言うことがわかりました。田舎の家は安いので、田舎に移住すれば、マンション売却資金で1軒買えてしまいます。車のローンもマンションの売却資金で完済できる。つまり、借金ゼロです。そして、今までの貯金とマンション売却資金の残りを合わせれば、当面慎ましく暮らせるくらいの資金が手元に残る。
それなら、一旦セミリタイアしても大丈夫なんじゃないか?と思ったのです。
セミリタイアを後押ししてくれたのは、やはり貯金、そしていつかは投資や副業も?
と、言うことで我が家のセミリタイアの決断を後押ししてくれたのは、貯金でした。もちろん、残念ながらそんなに大きな金額では決してありません。もしかしたら、「え?そんな額でよく仕事辞めたね」って言われるレベルの金額かもしれません。
それでも、我が家は子供もいないし、借金もない。なら、贅沢をせずに慎ましやかに暮し、お給料は安くてもストレスがないのんびりした仕事をその都度探してやれば、いざという時には貯金を取り崩したり、ハワイに行く時は貯金に頼ったりしながら、何とか暮らしていけるんじゃないか、と言う目論見を立てることができました。
在職中にもお金に関する口座にもいくつか参加して、資産運用や保険の見直し、節約についても学んだりしてました。
今は、仕事を探してもなかなか条件に合うものがないのと、このコロナの状態では働きに出るのもリスクなので、コロナウィルスが落ち着いて来たら何らかのお仕事はして行こうと思っています。が、今までのような、ストレスのある仕事についてしまったら元も子もないので、自分に合う、ゆっくりとしたペースで働けるところ(簡単なパートさんなど)を探せればと思います。
投資という道もあります。株式投資はもう300万円失った経験上やめますが、節税効果のあるiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)なら、長期目線の積立としてアリかもしれません。
今の生活に必要な収入は、パートや短期派遣などで働いて稼ぎ、老後に必要な資金は貯金を運用して投資で作る、という形ができれば理想ですね。
今は時期的にどうかわかりませんが、不動産投資も将来的には視野に入れたいです。でもこちらはコロナウィルスで思考停止中。。。でも、いつ始めてもいいように不動産投資については今後情報収集して行けたらなと思います。
\サラリーマンや公務員・団体職員に不動産を活用した資産作りをご提案/
まとめ
我が家のセミリタイアを後押ししてくれたのは、
- 「もう物欲もないのでお金はそんなに使わなくても生活できる」という心境の変化と、
- ある程度すぐには暮らしに困らない貯蓄ができたこと。
- あとは、必要最低限の収入はのんびりと自分なりの方法でコツコツ働いて何とかして行こうという決心がついたから、
です。田舎に移住して、特にコロナがその後に発生したためか、あの時都会生活を辞める決断は正しかった、と今でも思っています。
田舎暮らし、悪くないですよ。セミリタイアを考えていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。